本研究では、中高年者と若年者における怒り反すう特性とストレスおよびストレスへの対処や生活習慣との関連について検討し、中高年者においては循環器系疾患との関連について検討した。その結果、若年者において怒り反すう特性はストレス反応や一部のコーピング、不眠との関連が示された。また、中高年者では、怒り反すう特性とストレス反応とコーピングの一部や不眠との関連が示された。しかし、怒り反すう特性と喫煙や飲酒、循環器系疾患との関連性は示されなかった。ただし、脳卒中と狭心症の有病率はそれぞれ5%と7%であったことから、今後も継続的にデータを蓄積することが重要である。
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