研究課題/領域番号 |
24730611
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
岩佐 和典 就実大学, 教育学部, 講師 (00610031)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 強迫性障害 / 嫌悪 / 触覚イメージ / 認知神経科学 / 臨床心理学 |
研究実績の概要 |
平成26年度は,25年度までの研究成果を複数の国内学会で発表した。第一に,嫌悪感情に関する測定法に関する研究知見を,日本認知療法学会,日本感情心理学会にて発表した。第二に,本研究のモデルを検証した調査研究の成果を,日本認知療法学会,日本心理学会にて発表した。これに加えて,本研究から得られた知見を,日本心理学会の公募シンポジウム,日本感情心理学会の若手感情研究者ワークショップにて発表し,研究成果を広くアピールした。 本研究における仮説モデルの神経基盤を検証する実験については,実験実施先である滋賀医科大学にて,研究協力者と協議を重ねてきたが,滋賀医科大学側の事情によりfMRIを利用することが困難となったため,実験の実施を先送りにした。既に代替の実験実施先として,福井大学子どものこころの発達研究センターに協力を依頼し,内諾を得ている。現在,実験の手続きについて協議を進めており,平成27年度中に実験を完了し,成果を論文化する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度計画のうち,fMRIを用いた実験のみ,実験実施先機関の事情によって実施できなかった。そのため,当該実験の実施,データの解析,研究成果の発表に遅れが生じている。それ以外の点については順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
代替の実験実施先として,福井大学子どものこころの発達研究センターから内諾を得ている。同センター特命准教授,斎藤大輔氏からの協力を得て,現在実験デザインや実験の手続きについて協議を行っており,今年度上半期中に実験を実施する予定である。実験実施後,データを解析し,研究成果を論文化のうえ国際誌に投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験協力者への謝礼,実験実施時の交通費として使用する計画だった予算が,実験実施を延期したために余剰となったため,研究期間を1年延期し,平成27年度分として利用することとした。
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次年度使用額の使用計画 |
実験協力者への謝礼が1件3150円とし,30件程度の実験を実施する予定である。したがって,実験協力者への謝礼は94,500円となる。実験実施先機関は福井大学となる予定であり,岡山からの交通費が必要となる。岡山駅から福井駅までの交通費が往復13480円であり,現在のところ,実験を7度に分けて実施する予定である。そのため,交通費は94,360円となる。残額は実験用の事務用品等の購入費,バス等の少額な交通費の支払いに充てる。
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