知覚的体制化とは、時間的または空間的に連続した感覚刺激をある規則に従ってまとまりとして認識する能力のことである。本研究では、音列に知覚的体制化が生じることで音の知覚がどのように変化するかを、脳機能計測の手法を用いて調べた。周波数や音量のパターンによって音列に知覚的体制化が生じることで、音列中の音の欠落の検出がより早くできるようになり、欠落に対する聴覚野とその周辺の反応が大きくなることがわかった。これは体制化によって次の音に対する期待が強く生じるようになったことを示唆している。また、音楽経験者と非経験者では異なる脳部位の反応も見られ、音楽教育の影響も示唆された。
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