研究課題/領域番号 |
24730624
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
星野 徳子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70609841)
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キーワード | バイリンガル / 言語産出 / ERP / 国際研究者交流 / イギリス / アメリカ |
研究概要 |
先行研究より、バイリンガルが発話をする際、1つの言語のみを使用しようとするバイリンガルの意図とは関係なく、両言語が活性化されることが知られている。本研究は、言語産出過程のどの段階において、バイリンガルが言語選択を行うのか、言語選択のタイミングは言語の組み合わせによって異なるのかを時間分解能に優れた事象関連電位(ERP)を用いて明らかにすること目的とする。 平成25年度は、昨年度分析を行った用字系が同じバイリンガルの実験結果をThe International Workshop on Bilingualism and Cognitive Control(Krakow, Poland)で行い、論文の執筆を行った。1本は現在国際学術雑誌に投稿中で、もう1本は執筆中である。また、San Diego State Universityで“When do same and different script bilinguals choose the language to be spoken?”というタイトルで、先行研究とこれまでの実験結果、そしてこれからの実験方針についての講演を行った。業務の都合上、長期間の海外出張ができず、用字系が異なるバイリンガルのERP実験のデータ収集は行えなかったが、実験ソフトを購入し、プログラミングまでの準備は本務校で行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
業務の都合上、長期の海外出張が行えず、用字系が異なるバイリンガルのデータ収集はできなかったが、用字系が同じバイリンガルの実験データを国際学会での発表、論文執筆、国際学術雑誌への投稿までもっていくことができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の平成26年度は、用字系が異なるバイリンガル(「日本語・英語」のバイリンガル)のERP実験のデータ収集・分析を行い、国際学会での発表・論文執筆の準備をする予定である。用字系が異なるバイリンガルのERP実験は、当初イギリスのバンガー大学で行う予定であったが、先方の都合もあり、アメリカのペンシルベニア州立大学で行うことになっている。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、業務の都合上、長期の海外出張が行えず、用字系が異なるバイリンガルのデータ収集ができなかったため。 ERP実験のデータ収集を実施するにあたり、被験者への謝金、実験の消耗品購入、アメリカのペンシルベニア州立大学への旅費を予定している。
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