研究課題
若手研究(B)
本研究は、他者の表情を観察することで無意識的に生じる表情反応に着目し、感情コミュニケーションの心的基盤を明らかにすることを目的とした。他者への信頼性を操作した実験では、信頼できない他者の悲しみ顔に対しては眉しかめの指標である皺眉筋活動が低下することが明らかになった。悲しみに共感を示すことは大きな社会的コストを伴うことから、信頼できない他者の悲しみ顔に対する同調反応が抑制されたためと考えられる。
感情心理学