• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

近代ドイツにおける「衛生学・衛生教育」の誕生と普及に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730653
研究機関静岡大学

研究代表者

藤井 基貴  静岡大学, 教育学部, 准教授 (80512532)

キーワード衛生学 / ファウスト『衛生問答』 / 医学史 / 教育史 / 近代ドイツ / 育児書
研究概要

平成25年度の主たる研究課題は次の3点である。
1.ファウスト『衛生問答』の書誌的分析
2.近代ドイツにおける人間理解に関する神学的・思想的分析
3.西洋教育史における近代ドイツ医学の影響に関する分析
1については、平成25年度に引き続き『衛生問答』の翻訳作業および改訂版との比較検討を行った。平成25年度8月にドイツ・ビュッケブルク州立文書館を訪れ、史・資料の発掘・収集を行い、ファウストの生涯とその思想展開に関する情報を整理・検討した。2については近代ドイツにおける人間理解について、プロテスタント神学およびカントやシラーにおける教育思想に注目して、概念整理を行い、その成果を論文にまとめた。3については平成24年度からの研究成果を「幼児教育の歴史と思想(1)―西欧―」およびコラム「子ども用ベッドの誕生」として『希望をつむぎだす幼児教育』(あいり出版、2013年7月、48-61頁)にまとめた。また、研究会「哲学とカタストロフ」、「学問的誠実性研究会」等でも研究成果の一部を報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画にしたがって、おおむね順調に進んでいる。ドイツの研究者との連携については平成25年8月の渡独によって、予定していた殆どの方と連絡をとることができた。日程の都合で面会がかなわなかった一部の研究者については、引き続きメール等で連絡をとりながら、研究交流を図りたいと考えている。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果を学会等の場で報告するとともに、日本近代医学史の研究者とも連携をはかりながら、ドイツ近代医学の国際的な影響作用史に関する分析を進める。

次年度の研究費の使用計画

予定していた専門的知識の提供に関する費用(ラテン語の解読、手書きドイツ語原稿の分析)について作業の進捗状況に鑑みて平成25年度での依頼を見送ったことと、学会発表および投稿を平成26年度に行うこととしたため、使用計画との差額が生じることとなった。
ドイツでの文献収集および国内外の研究者との情報交換を図る。学会等での研究発表に加えて、国内の研究者とも連携を強化し、研究会を開催する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 道徳教育の内容項目『畏敬の念』に関する基礎的研究2013

    • 著者名/発表者名
      藤井基貴、中村美智太郎
    • 雑誌名

      教科開発学論集

      巻: 2 ページ: 173-183

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 図書紹介:マルティン・H・ユング著/菱刈晃夫訳『メランヒトンとその時代』2013

    • 著者名/発表者名
      藤井基貴
    • 雑誌名

      近代教育フォーラム

      巻: 22 ページ: 313-315

  • [学会発表] カントと教育

    • 著者名/発表者名
      藤井基貴
    • 学会等名
      日本カント協会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県岡山市)
  • [図書] 『希望をつむぎだす幼児教育』2013

    • 著者名/発表者名
      藤井基貴
    • 総ページ数
      14頁
    • 出版者
      あいり出版
  • [備考] 藤井基貴研究室

    • URL

      http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~emfujii/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi