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平成２５年度は、以下の三点から研究を進めた。
第一に、戦後教育行政改革に関する文献調査である。図書の購入、各図書館における関連文献の閲覧・複写、関連学会における研究発表の聴講などを通じて、資料を収集した。
第二に、CIE文書の分析である。国立国会図書館東京本館憲政資料室所蔵のCIE文書、とくにConference Reportを閲覧し、関連資料を収集・分析した。教育委員会法制定の前後に南原繁がCIE職員と面会していることは確認できたが、教育委員会制度の導入に南原が影響を与えたことを示唆する記述は確認できなかった。
第三に、射水郡立農業公民学校の設立に関する資料の収集・分析である。富山県内の各図書館において関連文献を閲覧・複写し、また富山県立小杉高等学校への訪問調査を実施した。教育委員会制度の創設と関連づけながら、(1)農業公民学校の目的として、教養を身につけるという理想を掲げるとともに、農業との結びつきという地域の現実も踏まえていたこと、(2)寄宿舎における自治を重視したこと、(3)様々なアクターとの交渉に積極的に携わったこと、を明らかにした。
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