研究課題/領域番号 |
24730684
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 西南女学院大学 |
研究代表者 |
上村 眞生 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (30530050)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / 保育者の労働環境 / カナダ / ニュージーランド |
研究概要 |
本研究は、保育士のメンタルヘルスケアを効果的・効率的に実施するためのモデルを構築することを目的としており、本年度から来年度にかけて保育士のストレス状況の実態調査を行うことを計画していた。予定していた調査内容は、保育士を対象とした質問紙調査とインタビュー調査、海外の先駆的地域における実践内容の視察である。 質問紙調査においては、本研究における中核を成す部分である。そこで、最新の研究成果・予備調査の結果を踏まえ、当初計画した内容では不十分であると考え、調査内容の再検討を行い、保育士のストレス状況を把握するために必要となる新たな調査項目を選定した。また、調査内容に鑑み、調査地域の保育協会の会長と協議を重ね、倫理的配慮についても再検討した。その結果、調査時期について、年度の入れ替わりを避けることが適当であると考え、次年度中期に質問紙調査を実施することとし、現在、調査可能な状態で実施を保留している。 インタビュー調査においては、当初の計画通り、保育士養成校に在籍する学生、新人保育士、中堅保育士、ベテラン保育士への継続的なインタビュー調査を実施した。各対象により、抱えている悩みに違いがあることが明らかとなりつつある。本調査については、来年度も継続して行う予定である。 海外の先駆的地域の視察については、当初予定していた視察先の都合により、本年度は、視察先の研究協力者への書面による調査を実施した。対象地の状況についての概略が明らかになったと共に、来年度の視察調査の調整を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
より正確な実態把握のために、最新の研究結果と予備調査の結果を踏まえて、質問紙調査の内容を再検討したことにより、本年度の調査実施の期を逸した。その分、より充実した調査内容で、来年度の適切な時期に調査可能な状態にしているが、調査の実施が遅れているため、達成度は「やや遅れている」と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度準備した質問紙調査を実施し、その分析結果を基に、保育士のメンタルヘルスケアについて、具体的な方法論を検討する。その際、継続的なインタビュー調査の結果、海外の先駆的地域の状況についても勘案し、最終年度に実施する介入研究へと繋げる。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、海外の先駆的地域における実地調査を根幹とするため、研究費の使用もそれに準ずる。また、質問紙調査、インタビュー調査における資料整理のための人件費と専門的知識の教授に対する謝礼に研究費の使用を計画している。
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