日常の多忙な業務に加え、制度変更等に伴い業務内容が拡大し続けている保育士に対する、効果的な支援方略を検討した。その中で、特に新人保育が深刻な状況であることが明らかとなった。また、このような新人保育士に対しては、ストレスに対する耐性力(レジリエンス)を高めることが有効であることが示唆された。 そこで、ストレス耐性力を高めるために、自己効力感を高める取り組みが有効であることから、職場内において日常的な支援を実施した結果、精神的な健康度については改善されたものの、勤務時間の長さや恒常的な疲労に起因すると考えられる精神的な疲労度については改善が確認されなかった。
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