研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、中等教育制度再編に関する日独比較研究を通じて、ポスト単線型の学校体系モデルを構築することである。研究の結果、ポスト単線型としての二分岐型中等学校制度はプレ単線型としての複線型制度よりも単線型制度との共通性が高いことが明らかとなった。つまり、中等学校制度の二分岐型化はプレ単線型としての複線型への退行ではなく、単線型学校体系の選別的機能の維持が図られる中で、その自己展開の結果として生じたものといえる。
教育制度論