研究課題/領域番号 |
24730702
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 別府大学 |
研究代表者 |
牧 貴愛 別府大学, 文学部, 講師 (80610906)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / タイ王国 |
研究概要 |
本研究の目的は、タイの「第2期教育改革期(2009~2018年)」における「教職高度化」をめざした教師教育改革の意義と課題について、制度と実態の両面から解明することである。この目的を達成するために、次の5つの具体的研究課題を設定している。すなわち、(1)教員養成課程入学者の募集・選抜に関わる制度と実態の解明。(2)教員養成課程の卒業認定に関わる制度と実態の解明。(3)改革への教授陣の対応、(4)教育専門職免許制度の更新にかかわる評価・判定の制度と実態の解明。(5)「タイ国教員養成・研修機構」の創設経緯・組織構造ならびに機能・役割の解明、である。 初年度である今年度は、上記の具体的研究課題(1)~(5)を解明するための基礎となる研究活動を遂行した。まず、タイにおける「教職高度化」をめざした教師教育改革のコンテクストを探るために、アピシット政権期(2008年12月~2011年8月)ならびにインラック政権(2011年8月~現在)それぞれの「施政方針演説」に盛り込まれた教育政策・施策の文言を抽出・訳出し、比較分析を行った。次に、研究課題について、タイひろくはアジア諸国の高等教育改革の流れの中で捉え直す必要があるとの認識に至り、改めて、日本国内に所蔵されている関連文献資料を精選・収集し、文献資料の内容について詳細な検討を加えた。そして、上記(1)ならびに(2)を踏まえて、平成25年度4~5月に、タイ現地調査を実施するため、調査先の選定、聞き取り調査の依頼、日本国内では入手不可能な関連資料(タイ語)のリストアップに取り組んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」に記した通り、研究目的に記載している具体的研究課題(1)~(5)解明の基礎となる研究を遂行できたからである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、初年度の成果と課題を踏まえて、タイ現地調査を実施するとともに、初年度の基礎的な研究から得られた知見とタイ現地調査の知見を合わせて、研究成果の一部を公表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、今年度、基礎的研究を遂行したために生じた未使用の研究費ならびに次年度所要見込の研究費により、タイ現地調査を複数回実施するとともに、国内学会、国際学会等において研究成果の一部を公表する。
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