研究課題/領域番号 |
24730705
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
石坂 広樹 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20537493)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | シエラレオネ / ガーナ / 退学 / 中等教育 / 留年 / 不登校 |
研究概要 |
本研究では、留年・退学の要因の特定を包括的なかたちで調査研究することを目的としている。本年度については、平成25年2月にシエラレオネ・ガーナを対象とした実地調査を行い、収集した。平成25年度に入りデータの電子化・分析を行い、結果を取りまとめる予定である。データ収集は、対象国において、中等教育校(基礎教育校)を都市部・地方からそれぞれランダムに数校選び、主に以下のとおり実施した。 1)アンケート調査:中学校2・3年生からランダムにクラスを選び、アンケート調査を実施した。2)学籍簿調査:許可を得た上で、アンケート調査を実施したクラスの学籍簿(成績・出席日数)を入手した。3)対象校近辺の家庭・市街地を訪問し、中等教育校中退者を探しインタビュー・アンケート調査を実施した。 総計で、約2000名分のアンケート、約120名のインタビューを得ることができた。 短期間の調査であったのにもかかわらず多くのデータを収集することができ予想以上の結果を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究では、留年・退学の要因の特定を包括的なかたちで調査研究することを目的としている。本年度については、平成25年2月にシエラレオネ・ガーナを対象とした実地調査を行い、想定以上のデータを収集することができた。よって、計画以上に研究が進展しているものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、収集したデータのデジタル化・分析・成果とりまとめを行いつつ、研究・調査手法の妥当性について再考する。今後、中南米やアジア各国を訪問することを予定しており、なるべく同じ手法を用いる予定であるが、より現実にあった手法の採択を優先していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度(平成25年度)は、ガーナおよびシエラレオネというアフリカ諸国で収集したデータの解析・成果とりまとめを急ぎ、遅くとも再来年度(平成26年度)には成果報告ができるようにしたい。また、次年度では、アジアではフィリピン、中南米ではコスタリカなどへの調査出張を計画している。当初、次年度では、コスタリカやボリビアでの調査出張を計画していたが、今年度(平成24年度)に収集できたアフリカ諸国のデータを参照しつつ、より現実にあった手法の確認を急ぐとともに、アジア・中南米地域双方でのデータ収集を同時に行うことで、3地域での比較分析作業を急ぐこととした。これによって、再来年度には、さらに現実に適し、かつ、より深い分析ができるような手法を編み出したうえで、各地域への追加調査出張をできるだけ行っていくこととしたい。 なお、次年度への繰越額は、当初想定していた旅費・人件費・謝金などの金額が実績ベースで低くなったことが原因で発生した。次年度ではその繰越額を出張期間の延長や出張箇所の追加などのために使用する予定である。また、物品費については、当初0円を予定していたが、調査準備の段階で文献調査の必要性が生じたことから、主に書籍購入などのために、交付額の一部を使用した。
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