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2012 年度 実施状況報告書

イギリスの企業と大学における「アカデミック-職業ディバイド」の実態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730706
研究種目

若手研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

飯田 直弘  九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 助教 (80578063)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード資格制度 / 資格枠組み / 教育資格 / 職業資格 / キャリア
研究概要

本研究は、イギリスの企業と大学における「アカデミック-職業ディバイド」(academic-vocational divide)の実態とその諸要因を解明することを目的としている。研究実施者は先に行った質的・量的学校調査により、中等学校現場におけるディバイドの実態を明らかにした。その成果を踏まえ、本研究は企業と大学に対する質的ケース・スタディにより、多角的な視点からディバイドの実態を明らかにし、以前の学校調査との整合性を検証した上で、イギリス社会全体におけるディバイドの実態とその諸要因に関する新たな知見を提示する。
今回の研究テーマは前回採択された研究活動スタート支援におけるテーマの継続的・発展的研究であると位置づけられるが、今年度はまずこれまでの研究の総括と今後の研究枠組みの精緻化のため、研究会等において成果の発表を行った。またそれと同時に、博士論文を提出し、学位を取得するに至った。その後、九州教育学会第64回大会においては、平成23年度先導的大学改革委託推進事業(研究代表者:吉本圭一)への参画に基づき、今回採択された科研の成果を補足的に加える形で研究発表を行った。本発表は、大学と企業の協働と人材育成、大学における新たな職業教育プログラムなどに焦点を当てているため、今後の研究を進める上で重要な意味をもつ。さらには、自身の研究発表だけでなく、アジア比較教育学会や日本教育社会学会、高等教育学会研究交流集会に参加し、高等教育に関連するさまざまな研究発表を聞くことにより情報収集を行い、自身のテーマや分析手法に対して有益な知見を得ることができた。以上の活動に基づき、文献と資料の整理を行い、今後の現地調査に向けて分析枠組みの精緻化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

博士論文の執筆・審査により自由に海外渡航と現地調査ができなかったが、その代わり文献・資料収集を十分に行い、情報の整理と研究枠組みの精緻化を行うことができた。平成25年度は比較的時間に融通が利くので、平成24年度に予定していた調査も含めて十分に研究を遂行できると考えている。

今後の研究の推進方策

平成24年度においては、博士論文執筆のため現地調査に行くことができず、その代わり文献・資料を整理・分析し、研究枠組みの精緻化などの作業を行った。このような現状を踏まえ、平成25年度においては、当初は9月と12月の2回の現地調査(12月は補足調査)を予定していたが、6月、9月、12月、3月に現地調査を行う(必要があれば、追加で補足調査を行う)ことにより、当初の計画どおり研究を遂行できると考えている。

次年度の研究費の使用計画

上述のとおり、平成25年度において4回の現地調査を行い(補足調査を行う場合は5回)、またそのうち1・2回は比較的長期間現地に滞在する予定である。そのため、平成24年度の研究費残額については、平成25年度の研究費と合わせて必要不可欠な経費となり、平成25年度中に十分に予算執行できる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] イギリスの資格制度改革における『アカデミック-職業ディバイド』に関する研究

    • 著者名/発表者名
      飯田直弘
    • 学会等名
      第11回九州現代イギリス教育研究会
    • 発表場所
      中村学園大学
  • [学会発表] イギリスの資格制度改革における「アカデミック-職業ディバイド」に関する研究―中等学校の「学力」と「地域性」に焦点を当てて―

    • 著者名/発表者名
      飯田直弘
    • 学会等名
      現代イギリス教育研究会
    • 発表場所
      青山学院大学
  • [学会発表] イギリス の大学における「職場に基礎を置く学習」に関するケース・スタディ

    • 著者名/発表者名
      飯田直弘
    • 学会等名
      九州教育学会第64回大会
    • 発表場所
      大分大学

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公開日: 2014-07-24  

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