• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

数学的リテラシー育成のためのカリキュラム開発に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24730728
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 好貴  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40624630)

キーワード数学的リテラシー / 関数 / 数学的モデル化 / カリキュラム開発
研究概要

本研究の目的は,数学的リテラシーの育成という視座から,主として算数・数学科における「関数」に関わる領域に着目し,現行カリキュラムの目標・内容・方法に関する課題を同定し,その課題解決に向けた方策を探ることである。
初年度となる平成24年度は,数学的リテラシーという視点から,数学教育のカリキュラムの内容を批判的に考察し,関数領域そしてその他の領域との関わり方を考察することを中心に研究を行った。また,本研究のキー・コンセプトである「数学的リテラシー」の捉え方についても改めて考察をおこなった。24年度は論文を1編ま,また学会発表を2回おこなうことで研究成果をまとめている。
最終年度となる平成25年度は,前年度までに明らかにした課題の解決を含めた,カリキュラムの構成に関する研究をおこなった。研究成果として,数学的モデル化と関数との整合的関係に基づき,初等教育算数から中等教育数学までのカリキュラム構成の軸として,数学的モデル化を位置づけることができた。数学的モデル化の捉え方を拡張し,それによって初等から中等におけるすべての算数・数学的活動を「数学的モデル化」として捉えなおすことができた。25年度は論文を1編,学会発表を2回おこなうことで研究成果をまとめている。
これらの研究は,個人研究を中心におこなったが,その一方で研究協力者(小学校・中学校教員・大学院生)と研究会合を開き議論したり,他大学の専門家に助言を求めるなどし,研究の進展を目指した。また小学校および中学校で実践をおこない,実践的側面からの検討もおこなっている。
本研究成果は,今日的な数学教育カリキュラムの動向,すなわち数学カリキュラムを方法・能力といった視点から強調するという動向に対応するものであり,それを方法・能力の側面だけではなく,内容と関連付けている点に重要性・意義があると考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 数学的モデル化からみた数学的リテラシーの捉え方2013

    • 著者名/発表者名
      阿部好貴
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌数学教育学論究臨時増刊

      巻: 95巻 ページ: 9-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 算数と数学の接続を目指した文字式の導入-任意定数と変数としての文字に着目して-2013

    • 著者名/発表者名
      渡邊光・後藤彩夏・嶋香穂里・阿部好貴
    • 学会等名
      日本数学教育学会第46回秋季研究大会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      20131116-20131117
  • [学会発表] 生命論に基づく分数の除法の教材開発-アルゴリズムの構築に焦点をあてて-2013

    • 著者名/発表者名
      丸山侑里奈・小宮山翔平・鈴木元気・高橋耀一・阿部好貴
    • 学会等名
      日本数学教育学会第46回秋季研究大会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      20131116-20131117

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi