本研究では、科学的探究プロセスとメタファーという観点から、理科教育における語彙と文法という言語学的次元での学習言語を解明することを目的とした。 第一に、今日の理科教育論において、重視されている言語活動は、学習言語に関する認識が基底にあることを確認した。第二に、諸外国の動向として、アメリカの科学スタンダードや教科書では、学習言語に関する領域として「読むこと」や「書くこと」が重視されており、それらの活動を促進する手立てが考えられていることが分かった。第三に、小学生や中学生の説明的文章に見られる言語的な特徴の一端を明らかにした。
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