研究課題/領域番号 |
24730739
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研究機関 | 聖カタリナ大学短期大学部 |
研究代表者 |
一色 玲子 聖カタリナ大学短期大学部, その他部局等, 助教 (30582241)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 家庭科教育 / 製作学習 / デンマーク / 学習モデル / 評価基準 |
研究実績の概要 |
本年度は、家庭科製作学習の学習モデルを構築し、授業を実践することが課題であった。海外渡航の調査では、デンマークの新教科「Handvaerk og design(手工とデザイン)」モデル校の状況調査および教科担当者Irene氏への聞き取り調査、手芸・裁縫の高等教育機関UCCの 教員Bente氏への聞き取り調査をおこなった。これらより、デンマークにおける手芸・裁縫教育の歴史的変遷および製作プロセスにおける対話、審美的な教育が、国のものづくり教育に共通する理念であることが明らかになった。そして、前年度までの調査とこれらの調査をもとに、学習モデルの構築をおこなった。しかし、デンマーク教育省より、平成26年度末に新教科のコンピテンシーと評価基準が発表された。この評価基準では、製作学習の教育目標の到達レベルがより具体的に分類されており、学習モデル構築への有用な資料となった。そこで、これらの評価基準の分析をふまえて学習モデルを構築することが、実践化に向けて必要であると考えたため、研究計画を1年延期した。そのため、評価基準の分析および学習モデルの再構築、さらに学習モデルに基づいた授業実践をおこなうことを次年度の課題とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
家庭科製作学習の学習モデルの構築に向けた資料収集に関しては、おおむね順調であった。一方で、授業実践化に向けた学習モデル構築のためには、新たに示された評価基準の正確な解釈が課題である。
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今後の研究の推進方策 |
新たに示された評価基準の分析をふまえ、製作学習の学習モデルを再構築し、授業実施をおこなう。その成果を家庭科教育関連学会で発表するとともに、学術雑誌に投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画当初に予想されなかった新教科の導入により、調査対象の資料が研究途中に新たに発表された。平成26年度後期に発表された資料もふまえて、学習モデルを作成するため、次年度に繰り越すこととなった。
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次年度使用額の使用計画 |
評価基準等の資料の翻訳に充てる予定である。
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