• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

北欧における教育評価を手がかりとした家庭科製作学習の学習モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24730739
研究機関聖カタリナ大学短期大学部

研究代表者

一色 玲子  聖カタリナ大学短期大学部, その他部局等, 助教 (30582241)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード家庭科 / 製作学習 / 学習モデル / 評価基準 / デンマーク / フィンランド
研究実績の概要

本年度の研究課題は、北欧諸国の評価規準ならびにルーブリックおよび学習理論を参考に、家庭科製作学習の学習モデルを構築することであった。具体的には、デンマーク、フィンランドの新カリキュラムおよび製作学習に関する学習理論(デンマークの「Processens Dialog (Illum,B.,2004)」とフィンランドの「Craft design process model(Anttila, P.,1993)」)を参考に、学習モデルを構築した。学習モデルのポイントは以下の2点であった。(1)製作活動の段階を区切り、各段階に学習目標を設定すること、(2)各段階で生徒が自己評価する対象を明確化すること。これら一連のプロセスを重視した学習モデルは、学習者と、素材、作品、他者との間のリフレクションを活性化させるものとなりうるだろう。
本研究の中で中心として扱ったデンマークの新教科「手工とデザイン」の特質は、対象とする素材が布、木工、金属と多岐にわたるため、題材にもとづいて教育目標を整理するのではなく、育成したい知識や技術の視点から教育目標を提示していた。また、北欧諸国の学校教育では、ICT・メディア教育、言語教育、職業教育等の充実が全教科に関わる目標として掲げられており、デンマークでは現在においても職業教育との繋がりを重視した教科として位置付けられていた。対象国の進路状況等を鑑みると特質として理解できるが、日本の義務教育段階でこれらの評価規準を直接的に取り扱う事については検討の余地がある。生活をよりよく豊かにする方法を学ぶ手立てとして、家庭科という一教科の学力を概観しながら製作学習の学習モデルを構築したことに、本研究の特徴があったといえる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The Learning Model of Hand Sewing Education: Focusing on Educational Objectives and Learning Theories in Denmark and Finland2016

    • 著者名/発表者名
      Reiko Isshiki
    • 学会等名
      XXIII IFHE WORLD CONGRESS 2016
    • 発表場所
      Daejeon Convention Center
    • 年月日
      2016-07-31 – 2016-08-06
    • 国際学会
  • [学会発表] デンマークの教科「手工とデザイン」における教育目標と評価基準の特質2015

    • 著者名/発表者名
      一色玲子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2015年度例会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2015-12-12

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi