当該研究においてはアジアでは東ティモール、インドネシアの幼児教育から高等教育を対象に、アフリカではザンビア共和国の幼児教育から初等教育を対象として現地調査を実施した。特に言語と数学の関連性、学校外での生活と数学の関わりについて注目して、各学校種において教師・児童、生徒へのインタビュー調査、数学の授業観察、教師、児童、生徒へ質問紙調査を行った。それらの分析の結果、ザンビアや東ティモールでは教授言語と生活言語が異なるために、その言語的な困難性が数学の学習達成度に影響を与えていることが浮き彫りとなった。ザンビアではその困難性を乗り越える為にかけ算の授業研究の研修を実施し、教育の質の向上に寄与した。
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