研究課題/領域番号 |
24730756
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
増田 貴人 弘前大学, 教育学部, 准教授 (20369755)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換(英国) |
研究概要 |
本研究は、従来結果志向アプローチにより検討されてきた、発達性協調運動障害が疑われる子どもの運動パフォーマンス分析を、過程志向アプローチにより再検討することを試みたい。すなわち、発達性協調運動障害が疑われる幼年期の子どもを対象として、生態学的妥当性をふまえて幼年期の子どもに親しみやすい予測を必要とされる日常的な課題を用いて、フィードフォワードからみる運動パフォーマンスの特徴を明らかにすることをで、発達性協調運動障害が疑われる子どもへの効果的発達支援につながる資料を得たいと考えている。 平成24年度については、「不器用さ(clumsiness/physical awkwardness)」「発達性協調運動障害(DCD;developmental coordination disorder)」「障害児者の身体活動(adapted physical activity)」を本研究に関わるキータームとして、特別支援教育・乳幼児保育・発達心理学・体育学/発育発達学・小児保健領域を中心に、学会発表やシンポジウムなどに参加してその研究動向を確認するとともに、最新情報を収集するようにした。また、発達性協調運動障害の特徴を浮き彫りにするために、発達障害に限らず、比較的蓄積のある知的障害の抱える運動困難に関する研究も概観するように努めた。 あわせて、平成25年以降に実施する本実験を見越して、研究協力者を募り、予備実験を実施した。24年度内では発達性協調運動障害が疑われる子ども6名に予備実験を実施することができ、次年度の本実験実施にむけて仮説の確認や実施上の実務的課題などを検討をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究のフレームワーク構成するために、研究動向の確認や情報収集については概ね順調な進捗であると考えられる。 一方、次年度以降に実施の本実験の準備については、研究協力者を募り同意について一定数の見込みが得られたものの、実際の予備実験実施について、研究実施者・研究協力者双方の日程的調整でやや遅れが生じた。ただしこれらは年度をまたいで引き続き予備実験の結果分析や実施上の実務的課題の確認をすすめており、その遅れは十分に取り戻せる範囲にあると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究計画においては、微細運動-粗大運動それぞれの観点から課題を実施し、その運動パフォーマンス過程を分析する本実験を実施することとしていた。予備実験の遂行遅れがやや生じていたものの、大幅に予定をずれ込むことなく本実験の実施ができそうな見通しである。平成26年度の研究のまとめが滞りなく遂行に至るよう、予定された研究計画を適宜進展することとしたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度からの繰り越しは該当しない。 平成25年度は、本実験の実施にかかる最低限の諸経費(消耗品や謝金等)並びに途中経過の報告や最新の情報交換・研究交流に必要となる旅費として、研究費の使用を考えている。
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