研究課題
若手研究(B)
本研究では、日本語話者の発達性読み書き障害児を対象とし、音読の正確性と流暢性に視覚的要因(文字の大きさ)が与える影響を検討した。対象は小学4年生から高校1年生までの発達性読み書き障害児6名である。ひらがな単語と非語の音読課題(文字の大きさ:縮小文字、標準文字、拡大文字)を実施し、音読所要時間と誤読率を分析した。実験の結果、ひらがな非語課題の誤読率に関して、文字の大きさが異なる3条件間で有意差もしくは有意傾向が認められた。視覚的要因(文字の大きさ)は音読の正確性に影響を及ぼす可能性が示唆された。
社会科学