• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

発達障害児と共に学ぶ通常学級の学び方を学ぶ学習と協同学習を組合わせた指導の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24730774
研究機関独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

研究代表者

涌井 恵  独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育情報部, 主任研究員 (80332170)

キーワード発達障害 / 協同学習 / 学び方を学ぶ / ユニバーサルデザイン / 通常学級 / 多重知能 / メタ認知
研究概要

通常の学級において、発達障害児も含めた誰もがわかるユニバーサルデザインな授業の開発は学校現場の喫緊の課題となっている。本研究はこの社会的要請に応えるために、発達障害児の在籍する通常の学級における指導プログラムの開発を行い、教師及び子ども向けガイドブックの作成を行うことを目的としている。
1.年齢段階別の「学び方を学ぶ授業」カリキュラムの開発 :小学6年生の通常学級において子ども用テキスト試作版を教材として授業を行った。子どものふり返りシートの内容を現在分析中である。また、A研究協力校では自己肯定感を高め、やる気を育てるために、マルチ知能や「やる気・注意・記憶」の観点から友達のいいところを探すというパーソナルポートフォリオの取り組み(道徳)も行った。子どもへのアンケートでは、自分を好きとの回答が年度末の方が多かった。
2.「学び方を学ぶ授業」と協同学習を組み合わせた指導プログラムの開発 :A研究協力校で算数や理科や図工に関する実践を行った。高学年だけでなく低学年でも、また多様な教科において「学び方を学ぶ授業」と協同学習を組み合わせた指導の実践が可能であった。また、マルチ知能や「やる気・注意・記憶」の観点からの授業づくりの効果等について教員アンケート調査を行った。さらに、別の研究協力者より特別支援学級と交流及び共同学習の場面において授業データを得ることが出来た。また、「学び方を学ぶ」授業や協同学習を組み合わせた指導案について資料収集をすることもできた。また協同学習に関するレビュー論文が学術雑誌「特殊教育学研究」に掲載された。
3.教員向けガイドブックの開発:自治体の教員研修会等において、スイミー風呂プログラムについて体験的なワークを行った。受講者からのアンケートや質疑応答から、どのようにすれば教員の理解を深め、授業実践へとつなげられるか貴重な資料を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

A校が研究協力校として新たに加わったことにより、多様な教科、多様な学年の実践事例を収集することができたため。
また、当初計画していなかった「交流及び共同学習」場面における実践事例も収集することができたため。

今後の研究の推進方策

引き続き実践事例の検討・収集を行うとともに、次年度は最終年度であるので、これまでの実践事例のまとめを行う。

次年度の研究費の使用計画

年度末に研究協力者が集まる研究協議会を開催したが、インフルエンザ等の事情で欠席者が出たため、旅費等の差額分が残金となった。
次年度、研究協力校以外に、実践校の情報を複数得たのでその旅費等や教材、観察機器の購入に当てる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 学習障害等のある子どもを含むグループにおける協同学習に関する研究動向と今後の課題-通常の学級における研究・実践を中心に-2013

    • 著者名/発表者名
      涌井恵
    • 雑誌名

      特殊教育学研究

      巻: 51 ページ: 381-390

    • 査読あり
  • [図書] THE 特別支援教育~通常の学級編2014

    • 著者名/発表者名
      青山新吾、川上康則、涌井恵、他
    • 総ページ数
      71 (34-37)
    • 出版者
      明治図書
  • [図書] ピア・ラーニング:学びあいの心理学2013

    • 著者名/発表者名
      中谷素之、伊藤崇達、涌井恵、瀬尾君子、外山美樹、他
    • 総ページ数
      243(205-219)
    • 出版者
      金子書房

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi