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2013 年度 実施状況報告書

Generalized Moonshine

研究課題

研究課題/領域番号 24740005
研究機関筑波大学

研究代表者

CARNAHAN Scott  筑波大学, 数理物質系, 助教 (10600538)

キーワード代数 / ムーンシャイン
研究概要

2013 年度は、一般ムーンシャイン予想について、Alberta 大学の Terry Gannon 教授を招聘し議論を行った。アメリカのStony Brook大学内の Simons センターへ招聘され、Katrin Wendland 教授に Chiral de Rham complex について専門知識の提供を受けながら研究を進めた。
2013年度は、"Monstrous Lie Algebras" というタイトルでこれまでの研究の要約をRIMS講究録に投稿した。さらに、次の結果を得た。(1)log-smooth 曲線上の共形ブロックに関する研究を行った。特に、Zhuの同形定理をtwisted 加群に一般化した。この結果から、フュージョン則が分かるようになる意味で、意義のある結果である。(2) genus 1 のリーマン面上の twisted 共形ブロックと modular 不変量の研究を行った。特に、Dong-Li-Masonのモジュラー不変性の結果をWeil表現のベクトル関数の理論へ一般化するために、以下の2つの定理を証明した。
・ベクトル関数の genus 1 関数の空間はモジュラー不変を保つ
・twisted 加群から出来ている abelian intertwining algebra の指標はそのベクトル関数の genus 1 関数である
この結果は、モンスターVOA 以外の VOA の twisted 加群指標を与えることが出来るようになるという意味で、非常に重要な結果である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

log-smooth 曲線上の共形ブロックに関する研究は、当初の予定より遅れているが、genus 1 のリーマン面上の twisted 共形ブロックと modular 不変量の研究については、申請者は、Dong-Li-Mason のモジュラー不変性の結果を適用するという新たな手法を見いだした。この研究の解決につながる画期的な方法である。

今後の研究の推進方策

2014年度は、3次元の量子重力と2次元の共形場理論との関係づけを行う。また、 Mathieu ムーンシャインの研究を行う。さらに、log-smooth 曲線上の共形ブロックに関する研究とgenus 1 のリーマン面上の twisted 共形ブロックと modular 不変量の研究について、得られた結果を論文にまとめて投稿する。

次年度の研究費の使用計画

用務の都合により海外研究集会に行けなかったため
海外研究集会の旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Monstrous Lie Algebras2014

    • 著者名/発表者名
      Scott Carnahan
    • 雑誌名

      RIMS講究録

      巻: 1872 ページ: 83-93

  • [学会発表] Dong-Li-Mason plus Weil2014

    • 著者名/発表者名
      Scott Carnahan
    • 学会等名
      Hualien Workshop on Finite Groups, VOA, Algebraic Combinatorics, and Related Topics
    • 発表場所
      國立東華大学(台湾)
    • 年月日
      20140320-20140323
    • 招待講演
  • [学会発表] Monstrous Lie Algebras2013

    • 著者名/発表者名
      Scott Carnahan
    • 学会等名
      Conference on Moonshine, Mock modular forms, and String theory
    • 発表場所
      Simons Center for Geometry and Physics (アメリカ)
    • 年月日
      20130826-20130830
    • 招待講演
  • [学会発表] Monstrous Lie Algebras2013

    • 著者名/発表者名
      Scott Carnahan
    • 学会等名
      Moonshine and Beyond
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20130708-20130712
    • 招待講演
  • [備考] Scott Carnahan

    • URL

      http://www.math.tsukuba.ac.jp/~carnahan/

  • [備考] テニュアトラック普及・定着事業

    • URL

      http://ttweb.sec.tsukuba.ac.jp/e_scott.html

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公開日: 2015-05-28  

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