曲面のホモロジー同境群とそれに付随する(リー型の)グラフのリー代数の構造について,森田茂之氏と鈴木正明氏との共同研究により,リー代数のオイラー数を計算機を用いた大規模計算により調べ,階数が11までの自由群の外部自己同型群について,一次独立な奇数次の有理ホモロジー類が大量に存在することを証明した.類似のリー代数についてもいくつかの結果が得られている.リー代数の構造そのものについても,シンプレクティック群の表現論を用いて次数6までの詳細な構造を決定した.ホモロジー同境群の構造については,無限小トレース準同型の定義の改良(G. Massuyeau 氏との共同研究)や高次元の場合の研究を行った.
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