研究課題
平成26年度は平成25年度に引き続き、東京大学木曽観測所の1mシュミット望遠鏡と広視野カメラKWFC (Kiso Wide Field Camera)を用いて、高頻度の超新星サーベイ(Kiso Supernova Survey: KISS)を推進した。また、計画通りすばる望遠鏡/ Hyper Suprime-Camを用いた突発天体観測も開始した。平成26年7月にはHyper Suprime-Camを用いた観測を2夜行い、平成25年度中に開発したデータ解析パイプラインを用いてリアルタイムに約40 天体の超新星を発見することができた。この結果はAstronomer’s Telegramで即時に全世界に発信されている。また、超新星爆発の瞬間(ショックブレイクアウト)の検出を目指して、2夜の間に急増光を示す天体を探査し、10天体ほどの候補天体を発見した。平成26年8月にはすばる望遠鏡/FOCASを用いてこれらの急増光天体を分光し、母銀河の赤方偏移を決定することで、超新星の性質を明らかにした。この結果はAstrophysical Journal Lettersに投稿中である。さらに、平成26年11月にもHyper Suprime-Camを用いたサーベイ観測を行っており、その結果も即時にAstronomer’s Telegramに報告した。超新星爆発のメカニズムに関する研究では、平成25年度に開発した3次元、時間依存、波長依存の輻射輸送シミュレーションコードを使って、重力崩壊の詳細なシミュレーションからスタートしたモデルを用いて電磁波放射の計算を行った。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 8件)
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