我々はGRBプロンプト放射の偏光を系統的に理解するための超小型観測衛星を開発し打ち上げた。検出器には超高量子効率の耐震強化マルチアノードPMTやアバランシェフォトダイオード、読み出し回路には専用に設計したASICなど、最新の技術を採用し高性能なセンサシステムを構築し、KEK/PFでの入念な較正により設計性能が達成できていることを確認した。この衛星は2014年11月6日にカザフスタンから打ち上げられ、順調に初期運用を進めたが、約一週間後に通信機の不具合に遭遇し、地上からの制御が不可能な状態に陥った。研究期間の最終年では、テレメトリデータの詳細解析を行いこの不具合の原因を解明した。
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