内部転換過程,電子捕獲過程で壊変する核種の中には,化学状態(外殻電子の状態)を変化させると半減期が変化するものがある。このような半減期変化を起こす核種としてTc-99mの核異性体(Tc-99m)やCr-51が知られている。この半減期変化と放射線測定を組み合わせることで高感度な化学トレーサーとなる可能性がある。そこで本研究では半減期変化を精密に測定できる半減期装置を作成して,これらの核種の半減期変化を様々な化学形で測定した。また,Cr-51については簡単なモデル計算と比較することで実験値をどの程度再現するか確かめた。
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