研究課題
原子核研究の基本となる核力には二核子間力以外に三体力と呼ばれる多体相互作用が存在する。特に、核力の三体力のうちアイソスピンT = 3/2 成分の効果は、不安定核における新しい魔法数の出現や、中性子星の状態方程式を記述する上で必要不可欠であることがわかってきた。本研究の目的は、この新しい三体力の効果を実験的に明らかにすることである。本年度は、理化学研究所で偏極重陽子ビームを用いた重陽子-陽子弾性散乱実験を行った。さらに、これまでの実験及びシミュレーションから得られた結果を元に、共同研究者と共に解析や今後の方針に関する議論を行った。また、我々が開発した重水素標的を用いて理化学研究所で実施された不安定核ビーム散乱実験の解析結果を物理学会において発表した。今までの研究結果をまとめて国際会議2件(うち1件は招待講演)にて口頭発表を行った。
すべて 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry
巻: 305 ページ: 897-901
10.1007/s10967-014-3903-6