主に次の4つの成果をあげた:1. SDSS-IIIのクェーサーカタログから重力レンズクェーサーを13個発見し、SDSSから続く発見の世界記録を更新した。2. 近接クェーサー対の世界最大カタログ生成とクラスタリング解析に成功し、クェーサーの活動性には近接相互作用が重要であるという示唆を得た。3. すばる望遠鏡HSCサーベイにおける、弱い重力レンズ場バイスペクトルの効用を明確にした。パワースペクトルのみを用いた場合に比べ、サーベイ領域の約1.5倍の拡張に相当する効果がある。 4. 広く複雑な形状をもつ銀河サーベイデータに対して、銀河の速度パワースペクトルを測定する方法を開発し、その初期成果を得た。
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