J-PARCにおける大強度ビーム実験を行うためにMicro Pixel Chamber(μ-PIC)を用いた3次元飛跡検出器(TPC)の開発を行った。検出器のμ-PIC本体と真空容器、TPCのドリフトケージをデザインした。μ-PIC本体上部に信号増幅に用いる2段のGEMを設置し、ガスはP10を用い適切な電圧を印可することで、10の4乗以上のゲインが得られた。宇宙線による信号の読み出しを行った。宇宙線の通過事象があったタイミングから約10マイクロ秒後に電離作用によって発生した電子がμ-PICに届き信号が得られている事を確認した。各種テストにより目標とする性能の達成を期待させる結果が得られた。
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