中性子数126の中性子過剰核の寿命測定することで、宇宙での早い中性子捕獲反応による重元素合成過程の謎を解明することができる。そのために必要な単一原子核分離生成用アルゴンガスセルを開発した。流体シミュレーションを元に設計したガスセルを製作し、その基本性能を、ガスセル内に設置したフィラメントを使用したオフライン試験および理化学研究所の加速器で加速されたビームを用いたオンライン試験で調べ、目標の性能を達成するように改良した。その結果、世界最速となるアルゴンガス輸送時間200ミリ秒で引出効率0.15%、純度98%以上で単一原子核ビームの生成に成功した。目的とする不安定核の寿命測定が可能となった。
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