研究成果の概要 |
電荷密度波(CDW)の超流動性について研究を行った。当初、低次元導体TaS3、NbS3の微小リング結晶に磁場を通し誘導起電力による応答を機械振動子素子により検出する予定であったが、コマーシャル品の機械振動子素子では検出が難しいことがわかり、厚さ1マイクロメートル以下で固い擬一次元導体その物を機械共振子とみなし、その機械的振動を電流によって検知する基礎研究を行った。また、TaS3結晶のCDWダイナミクスを詳しく調べた結果、TaS3のCDW状態では2πの位相ソリトンが多数、液体状態のようにランダムな配置をとる可能性を提案した [Europhys. Lett. 109, 27005 (2015)]。
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