マルチフェロイック物質Ba2CoGe2O7では、電気分極がスピン・ネマティック演算子と等価であり、磁気異方性がスピン・ネマティック相互作用によって決定されていることが明らかになった。relaxor magnetである三角格子系LuFeCoO4では、中性子回折実験において核散漫散乱と磁気散乱に明瞭な相関が観測され、PNRを起源とした超常磁性が発現していることを発見した。スピン・ネマティック相互作用による磁気異方性、PNRを起源とした超常磁性ともに、新たな磁性と誘電性の関係であり、新規電気磁気効果も期待される。
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