研究課題
若手研究(B)
本研究では、高温超伝導現象解明の鍵を握る、超伝導位相ゆらぎを調べるため、超伝導転移温度(Tc)及び電子相関の違う4種類の超伝導体(有機化合物、銅酸化物)に対して電気抵抗と磁気トルク測定を行った。その結果、すべての物質で超伝導位相ゆらぎが観測された。また詳しい解析、比較から、位相ゆらぎはTcの1.1~2倍程度高温から現れはじめ、電子構造の2次元性が強い程、強められる傾向があること、電子相関の強さに依らないことが明らかになった。これは超伝導ゆらぎの起源として電子構造の2次元性が関連していることを示唆するものである。
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Journal of the Physical Society of Japan
巻: 82 ページ: 064711
10.7566/JPSJ.82.064711
Physical Review B
巻: 85 ページ: 220506(R)
10.1103/PhysRevB.85.220506