室温下で分光信号を10倍以上増幅することに成功した。光励起三重項電子を用いた動的核偏極によって、室温で34%の高偏極率を得ることに成功した。よって、サンプルを室温に保ったままでも、高偏極化とスピン増幅によって10万倍以上の高感度化が可能となることを示した。合成した1-13C-1-フルオロ-p-ターフェニルを用いて、利得14倍の非破壊スピン増幅器の実装に成功した。平均ハミルトニアン理論と最適制御理論に基づいて、高精度な量子ゲートを実現するパルスを数値的に導出する方法を考案した。量子ゲートの忠実度や初期状態の偏極率がある閾値を超えたときに、スケーラブルに高利得化が可能になる再生増幅回路を考案した。
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