地球外核表層に存在する安定成層がダイナモに与える影響を理解するために、外核対流の駆動源として熱と組成を同時に取り扱うダイナモの数値コードを開発した。異なる拡散係数を持つ熱と組成による浮力源を同時に考慮した結果、組成による寄与が40%程度以上あれば地球磁場と同様な双極子型の磁場が生成されることが分かった。双極子磁場が維持されるような場合に対し、熱的/組成的な安定成層を組み込んだ計算をそれぞれ行った。結果、コア・マントル境界の磁場分布に大きな違いが生じ、安定成層の起源が熱的なものである可能性を示した。また、拡張された円盤ダイナモの安定性解析から亜臨界ダイナモと磁場生成効率との関係性を明らかにした。
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