氷期―間氷期サイクルの気候変動により生じると考えられる自転速度変動を考慮した地球ダイナモシミュレーションを行い、地球外核対流と地磁気が自転速度変動によりどのような影響を受けるかをスーパーコンピュータによる数値シミュレーションで調べた。特に約2万年の周期を持つ変動(磁場散逸時間でありかつミランコビッチ周期の一つにも非常に近い)について詳しく調べた。その結果、地磁気の変動が生じる事が分かり、またその過程もほぼ明らかになった。特にジュール散逸の変動が重要である。またこれに伴いコア―マントル境界の熱流量も変動する事が分かった。
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