断層の破壊がどのように進展するかを推定するため、多くの観測点で観測された地震波形を用い、波形の似具合を解析する(センブランス解析)ことによって破壊過程を推定する手法を開発した。 本研究では、複数の観測網のデータや計算手法を工夫することによって、少ない観測点や震源から離れた観測網でも、精度よく破壊過程を推定できるようにすること、断層面上のすべり量などにつながる物理量を推定可能とすること、の2点を主な課題とした。 新たに開発した手法を、2011年東北地方太平洋沖地震や2007年中越沖地震に適用し、その効果を確かめることができた。
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