本研究課題によって火星大気における物質循環、特に水循環・HDO/H2O同位体分別過程及び二酸化炭素氷雲生成・沈降による季節極冠生成過程を含む3次元モデリングについて大きく進展し、今後様々な観測データと連携して火星物質循環研究の土台となるモデルがほぼ完成した。観測との連携について一部の成果は論文発表され、とりわけ北極域冬季の二酸化炭素降雪・季節極冠生成シミュレーションの成果はNature Geoscienceにハイライトされるなど注目を集めた。また高分解能計算による重力波の励起と伝播の研究も、世界に先駆けて進めた。
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