本研究では、新しい地磁気観測網をニュージーランド地域に展開し、そのデータから、1/4波長モード波の周波数、共鳴領域の幅、減衰率を明らかにした。これは世界で初めての成果である。また1/4波長モード波から1/2波長モード波への遷移を連続的に捉えることに成功した。モード遷移は昼夜境界線が観測点の上空を通過するタイミングで始まっていた。 また、磁気圏モデルを使って1/4波長モードを再現したところ、周波数、共鳴領域の幅、減衰率など、いずれも観測結果と良く一致する結果が得られた。さらに、プラズマ圏界面で生じる空洞共鳴の強弱で1/4波長モード波の励起がコントロールされていることを暗示する結果が得られた。
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