宇宙プラズマの第一原理シミュレーション研究手法として提案されているブラソフシミュレーションのための新たな数値計算手法を開発した。本手法は物理量の高次モーメントを同時に解くことで、その形状を精度良く保持することができる。本手法を用いることで、ブラソフシミュレーションに必要不可欠な移流・回転問題を長時間正確に解くことが可能になった。 本手法を実空間2次元、速度空間3次元の電磁ブラソフシミュレーションコードに組み込み、その性能評価を行った。線形問題のみならず、磁気リコネクションなどの非線形問題においても、分布関数を詳細に記述できるようになり、本コードが実問題に十分適用できる技術であることを示した。
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