本研究では、(U-Th)/He法を用いて、これまで年代測定が困難であった風化した若い火山岩や堆積層中のテフラ(まとめて火山噴出物)の年代を測定する。これにより第四紀の詳細な火山活動履歴の解明を目的とするものであった。初年度である本年は対象となる風化した火山岩の採取および観察、鉱物分離、分析等を行う予定であったが、分析に用いる高真空装置(質量分析計)の度重なる空気漏れ(真空リーク)により分析が困難となった。そこでこの問題に対処するためのヘリウムリークディテクターを導入した。 これにより分析が可能となり、いくつかの試験的な測定を行うことができた。
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