星間塵表面におけるアンモニア分子の重水素濃集過程の解明と分子雲温度推定への応用

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24740362
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 地球宇宙化学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 日高 宏 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (00400010)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 同位体分別 / 星間塵表面反応 / 星間化学

研究概要

分子雲内に存在する星間塵表面上で生成されるアンモニア分子のオルソ/パラ比（核スピンの奇偶比）および重水素化アンモニア分子の標準体に対する割合を実験によって明らかにするために研究を行った．実験では高強度・高解離率の窒素原子源が必要となることから，電子サイクロトロン共鳴型マイクロ波プラズマ窒素原子源を新たに製作することとし，プラズマ閉じ込めのため磁場形状のを決定するため3次元磁場解析を行った．

研究成果

• [雑誌論文] 星間分子雲での微粒子表面における水素の科学物理過程 (2012)
  • 著者名/発表者名: 渡部直樹, 香内晃, 羽馬哲也, 日高宏, 大場康弘, 千貝健
  • 雑誌名: 表面科学 巻: 33巻 ページ: 662-668
  • DOI: 10.1380/jsssj.33.662
  • 査読あり
• [学会発表] 星間塵表面反応による分子進化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 日高宏
  • 学会等名: 新学術領域研究平成25年度研究集会「宇宙における分子進化:星間雲から原子惑星系へ」
  • 発表場所: 北海道大学(北海道札幌市)
  • 年月日: 20131127-28
• [学会発表] Tunneling chemical reactions on low-temperature interstellar grain surfaces (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Hidaka
  • 学会等名: One-day symposium on E-ring based molecular science
  • 発表場所: 首都大学(東京都八王子市)
  • 年月日: 2013-02-07
  • 招待講演
• [学会発表] Formation routes of deuterated formaldehyde and methanol by tunneling reaction on amorphous solid water at 10-20K (2012)
  • 著者名/発表者名: H. Hidaka,A. Kouchi,N. Watanabe
  • 学会等名: 39th COSPER Scientific Assembly(COSPAR2012)
  • 発表場所: Narayana Muthy Centre of Excallence(Mysore, India)
  • 年月日: 20120714-22
  • 招待講演
• [学会発表] Formation of deuterated formaldehyde on low temperature surface : isotope effect of quantum tunneling reactions (2012)
  • 著者名/発表者名: H. Hidaka
  • 学会等名: International Conference on Chemical Evolution of Star Forming Region and Origin on Life(ASTROCHEM2012)
  • 発表場所: S. N. Bose National Centre for Basic Science(Kolkata, India)
  • 年月日: 20120710-13
  • 招待講演