プラズマ乱流輸送特性の理解向上を目指し、「高エネルギー粒子効果」及び「乱流構造形成の競合」に着目した研究を行った。高エネルギー粒子が駆動する帯状流の振動ブランチ(GAM)の運動論的解析を行い、イオン加熱効果を議論した。その上で、非線形理論に展開する事でGAMと乱流の結合を取り込んだ飽和過程や伝播則を得る事に成功した。さらに、帯状流を含む複数乱流構造を考慮した乱流輸送の理解を目指し、乱流シミュレーションを行い、複数乱流構造間の選択則及び構造間競合に伴う輸送特性の変化を得た。また、ドリフト波乱流が形成する急峻波面構造の形成機構を理論的に明らかにした。
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