本研究は、個々の細胞内での単一分子の時間ゲートおよび輝度ゲート蛍光イメージングに応じたEGFRの二量体化とクラスタリングの動態を調べた。初期段階ではEGF-EGFR-EGFR(ヘテロダイマー)とシグナル伝達二量体(EGF-EGFR)2が細胞内で均一に存在した。時間経過とともにシグナル伝達二量体が支配した、それはヘテロダイマーを犠牲にしてシグナル伝達二量体が形成されたことを示唆する。また、EGFRの小クラスタが約15分で出現し、細胞内取り込み前に数、量ともに増加した。結果、EGFRによる無制御シグナル伝達は、シグナル伝達二量体にヘテロダイマーの不均化抑制をすることにより抑制可能になる。
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