研究実績の概要 |
芳香族性の変換を固体状態で制御することにより、外部刺激による固体物性の変換を目指した。また、π共役系の中央にホウ素を導入した「ホウ素ドープナノグラフェン分子」を世界で初めて開発し、ホウ素の配位数変化に伴うπ共役構造の変化を利用した熱応答色調変化やアンモニアガスによるTurn ON発光などの機能発現を達成した。主な実績を以下にまとめる。 1. 芳香族性が変換可能なπ共役分子の高効率合成とカラムナーパッキング構造の構築 a) Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 5971; b) Chem. Sci. 2013, 4, 4465. 2. 含ホウ素および含窒素π共役分子の合成、基礎物性の解明、および機能発現 a) J. Am. Chem. Soc. (Spotlight) 2012, 134, 9130; b) Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 12206; c) Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 7762; d) J. Am. Chem. Soc. 2013, 135, 9346; e) Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 3760; f) J. Am. Chem. Soc. 2014, 136, 12580; g) Org. Lett. 2014, 16, 2868. これらの成果は、Angew. Chem. Int. Ed., SYNFACTS, Advances in Engineering, 化学(化学同人)といった多くの雑誌にハイライト記事として取り上げられた.
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