芳香族性の変換を固体状態で制御することにより、圧力などの外部刺激による固体物性の変換を目指した。その途上、ひとつの化合物でありながら、環境に依存してRGB発光を示す「動く発光団」の開発に成功した。また、「ホウ素ドープナノグラフェン分子」を世界で初めて開発し、ホウ素の配位数変化に伴うπ共役構造の変化を利用した機能発現を達成した。主な成果を以下にまとめる。 1. 動く発光団の開発と環境依存RGB発光の発現 2. 芳香族性が変換可能なπ共役分子の高効率合成、カラムナー集積構造の構築、圧力応答性の検証 3. 骨格の中央にホウ素または窒素が導入されたπ共役分子の合成、基礎物性の解明、および機能発現
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