研究課題
前駆体法やπ拡張ピロール合成により、ナフタレンやアセナフチレンなどの多環式芳香環縮環ビピロールを合成し、酸化的カップリングにより環化させ、π拡張シクロ[n]ピロールを合成した。分子の骨格と共役拡張、吸収波長の関係を、吸収スペクトルやX線結晶構造解析、MCDスペクトルの測定およびTD-DFT計算を用いて芳香族性や電子構造の考察から明らかにした。シクロ[8]ピロールとしては最も長波長側である1500 nmに強い吸収をしめすシクロ[8]アセナフトピロールを合成した。また、このときこれまで報告例がなかったシクロ[10]ピロールを単離した。このほか、核置換誘導体およびβアルキル誘導体の合成に成功した。これらの成果について3件の学会発表と1件の学会特別講演を行い、投稿した論文が2報受理された。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
Heterocycles
巻: 88 ページ: 417-424
10.3987/COM-13-S(S)42
Chem. Eur. J.
巻: 19 ページ: 13970-13978