研究成果の概要 |
本課題では、オルト位で連結したオリゴアレーンの合成法の開発とそのキラル高次構造制御について研究した。1,8-ジアミノナフタレンでホウ素上を保護した3-ヨード-2-ナフチルボロン酸誘導体の反復鈴木-宮浦カップリング反応により、オリゴ(ナフタレン-2,3-ジイル)の配列選択的合成を達成した。また、得られたオリゴマーの末端ボロン酸部位に光学活性ジオールを脱水縮合させることで、キラルらせん構造を誘起することに成功した。さらにホウ素上の配向基を利用したイリジウム触媒によるアリールボロン酸のオルト位C-Hボリル化反応も開発し、オリゴアレーンの合成素子となる1,2-ジボリルアレーンの効率的合成法を開拓した。
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