• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

環境可変空間における異種金属クラスターの精密合成と機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 24750122
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 康介  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40595667)

キーワードポリオキソメタレート / 分子状金属酸化物 / 構造・機能材料 / 触媒 / 磁性
研究概要

本研究では、分子性金属酸化物の特異な配位性空間を利用した異種金属多核クラスターの精密合成と、触媒特性や磁気特性などの機能制御を行うことを目的としている。昨年度までに、希土類金属二核構造の合成と、それらのルイス酸・塩基触媒特性、単分子磁石特性を明らかにした。本年度は、昨年度得た知見に基づいて、段階的な金属導入法を利用したジスプロシウムイオン-希土類金属イオン(ユウロピウム、イッテルビウム、ルテチウム)の異種二核構造および遷移金属多核構造の合成法をそれぞれ確立し、磁気特性の制御を行うことを目指した。有機溶媒中でシリコタングステートの配位サイトに二種類の希土類金属イオンを段階的に導入することで、ジスプロシウムイオン-希土類金属イオンからなる異種二核構造を合成することに成功した。交流磁化率測定の結果、これらの二核構造が単分子磁石特性を示すことを見出した。また、ジスプロシウムイオンに隣接して導入される希土類金属イオンのイオン半径を変えることで磁気異方性が変化し、ユウロピウムイオンを導入した場合に最も高い活性化障壁を示すことを明らかにした。さらに、同様の段階的な金属導入手法を利用して、遷移金属からなる異種多核構造を合成し、構造に応じて単分子磁石特性を制御することに成功した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Heterodinuclear Lanthanoid-Containing Polyoxometalates: Stepwise Synthesis and Single-Molecule Magnet Behavior2013

    • 著者名/発表者名
      R. Sato, K. Suzuki, M. Sugawa, N. Mizuno,
    • 雑誌名

      Chemistry - A European Journal

      巻: 19 ページ: 12982-12990

    • DOI

      10.1002/chem.201302596

    • 査読あり
  • [学会発表] ランタノイド異種二核構造を導入したシリコタングステートの合成と単分子磁石特性の制御

    • 著者名/発表者名
      鈴木康介,佐藤林太,須河碧,水野哲孝
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会
    • 発表場所
      愛知,名古屋大学
  • [学会発表] Dawson型シリコタングステートの合成と選択的プロトン捕捉

    • 著者名/発表者名
      湊拓生,鈴木康介,水野哲孝
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会
    • 発表場所
      愛知,名古屋大学
  • [学会発表] 希土類金属二核構造を導入したポリオキソメタレートの合成と単分子磁石特性の制御

    • 著者名/発表者名
      鈴木康介,佐藤林太,水野哲孝
    • 学会等名
      錯体化学会第63回討論会
    • 発表場所
      沖縄,琉球大学
  • [学会発表] 異種ランタノイド二核構造を有するポリオキソメタレートの合成

    • 著者名/発表者名
      佐藤林太,鈴木康介,水野哲孝
    • 学会等名
      錯体化学会第63回討論会
    • 発表場所
      沖縄,琉球大学
  • [学会発表] プロトンの選択的捕捉が可能な分子状金属酸化物の合成と触媒特性

    • 著者名/発表者名
      湊拓生,鈴木康介,鎌田慶吾,水野哲孝
    • 学会等名
      第3 回CSJ化学フェスタ2013
    • 発表場所
      東京,タワーホール船堀

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi