ドナー性部位であるテトラチアフルバレン(TTF)骨格にアクセプター部位であるキノキサリンビスイミド骨格を縮環させた新規TTF骨格の合成に成功した。合成した新規分子はn型特性を持ち、ドナー分子であるポリヘキシルチオフェンと組み合わせて作成したバルクヘテロジャンクション型有機薄膜太陽電池は、予備的実験ではあるが変換効率0.04%を示した。 また新規のチエノイソインジゴオリゴマーを合成し、トランジスタと太陽電池を作成し特性を評価した。トランジスタは良好なバランスのとれたアンバイポーラトランジスタ特性を示し、太陽電池においても比較的良好な変換効率2.4%が得られた。
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